【DOG】人目線でおやつを考えていませんか?

前回の「人目線でシャンプーを選んでいませんか?」は思った以上の反響をいただき、たくさんの方にアクセスいただきました。お読みいただいた皆さまありがとうございました!

ということで、少しこのシリーズを続けていきたいと思います。


今回はおやつです。


かわいい愛犬のために、ごはん以外にもおやつをあげてあげたいですよね。しかし、犬にあげてはいけないものがあるのは飼主さんならもちろんお分かりかと思います。


逆に、良さそうでそこまでではないものもあるので、それをシェアします。


私が気になっているのが、「みかん」「オレンジ」の類です。


よく犬用おやつとしてドライフルーツで製品化していたり、ごはんに入っていたり、ということがあります。


別にみかんやオレンジが悪いわけではないのですが、その製品のうたい文句に「ビタミンCは免疫力向上に役立ちます!」と言ったことが書かれています。


これに対して、こう思ったりしませんか?


「ボーロやクッキーとかよりかは、ビタミンCが入ってて免疫力向上になるんだし、フルーツのおやつなんて健康のよさそう!」

・・・!少し待ってください!


人であれば、ビタミンCはぜひとりたい栄養素。抗酸化作用もあるので女性はシミなどにも・・といった効果があるので、よくサプリメントでは売れ筋の1つです。


しかし、犬の場合もそうでしょうか。


犬はビタミンCが体内で合成できます。


そうなんです。

犬は動物の中でも、合成量が少ないので、十分満ち足りているわけではありませんが、健康な犬では、ビタミンCは身体の中で合成するので、特に補う必要はなさそうですね。


しかも、オレンジやみかんは糖分が多いです。ダイエット中の子、糖尿病の子には注意が必要ですし、あえてオレンジやみかんをあげる必要はなさそうですね。



ただし、ビタミンCは肝臓で合成されますので、肝臓疾患のある子は積極的にとることをお勧めします。


このように、フルーツだからよさそう、とか”ビタミンCで免疫力UP!”といううたい文句に惑わされて、食べさせて免疫力があがる気になってしまうものを選ぶよりかは、噛むことで歯のケアになったり、ストレス解消になったり、普段なかなか取れない栄養素をとらせてあげる方が良いかもしれません。


次は私が少し驚いた経験をご紹介します。


参考文献

Rucker, R.13., M.A. Dubick and J. Mouritsen. 1980. Hypothetical calculations of ascorbic acid

synthesis based on estimates in vitro. Am.J.Clin.Nutr. 33:961-964.

ペ ッ ト栄 養 学 会 誌,11,200810 










薬剤師が解説★犬や猫の健康で快適な暮らしを願う研究ブログ

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薬剤師の資格を持ちながら、犬や猫の健康で快適な暮らしをグッズや食事のアドバイスをすることで貢献できないかと日々勉強しています。

我が家にはチワワが2匹。

●薬剤師

●一般社団法人日本アニマルウェルネス協会認定 ホリスティックケア・カウンセラー

●フードコーディネーター