【DOG】人の皮膚科学会に長年所属している立場からみた犬のスキンケアの話

こんにちは!

随分更新が遅くなってしまいました。

サボっていたわけではなく・・・ログインができなくなっておりました・・・

宣伝していたにもかかわらず申し訳ありません。


さて、今回はスキンケアの話です。

私事ですが、個人的には人医療の方の皮膚科学会に、もうかれこれ15年ほど所属しています。現在も、です。

それくらいの長さで皮膚科領域、特に人の皮膚におけるアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や、「スキンケア」の必要性と重要性の変遷をみてまいりました。


そんな私が抱いていた疑問

「犬の皮膚」と「ひとの皮膚」って同じなの??

ということです。


答えはというと

NO

です。



似ているけど同じではありません。

一般的な犬は毛におおわれています。(毛のないヘアレスドッグは一旦この話から除外します)冒頭の写真にあるわんちゃんのようにふわふわに毛が生えています。


毛が皮膚を守ってくれているため、人間ほど皮膚が丈夫ではないということです。


一番わかりやすいのは


「犬の表皮の薄さは人の3分の1」


これってどういうことかというと・・・


人の赤ちゃんは大人の半分程度の薄さとされているので

「人の赤ちゃんよりも犬の皮膚は”一生”デリケート」

ということです。


イメージしていただけましたか?

なので犬のスキンケアを考えることって、とても大切なのです。


デリケートな犬のスキンケアってじゃあどうやってするの?

ということです。


人間では

「肌にやさしい洗浄」…弱酸性の洗浄基剤でしっかり泡立てて、やさしくこすらず、何なら手で洗う。そしてすすぎ残しの無いようにしっかり流す

「たっぷり保湿」…皮膚への保湿、バリア機能を補うような保湿剤をたっぷりと塗る

というアドバイスになります。


しかし、人と犬では事情が異なります。その内容としては

・毛が多い

・皮膚がデリケート

・保湿剤がぬれない(なめるリスク)

・タオルドライだけでは乾かない(ドライイングが必要)

といったことがあげられます。


具体的に飼い主さんが犬のスキンケアを考えるにはどうすればよいか、といったことを次回は書きたいと思います♪



薬剤師が解説★犬や猫の健康で快適な暮らしを願う研究ブログ

犬や猫の健康で快適な暮らしを願い、薬剤師が解説!人医療従事者の目線でペットの健康維持に気を付けたいことやペット先進国アメリカを定点観測しながら、国内外問わずペットのヘルスケア用品を販売する『ヘルシアマーケット』での取扱商品のご紹介をしています。

【プロフィール】

薬剤師の資格を持ちながら、犬や猫の健康で快適な暮らしをグッズや食事のアドバイスをすることで貢献できないかと日々勉強しています。

我が家にはチワワが2匹。

●薬剤師

●一般社団法人日本アニマルウェルネス協会認定 ホリスティックケア・カウンセラー

●フードコーディネーター