【CAT】猫の歯周病の現状
人ではむし歯や歯周病が高い頻度で発生しますが、犬や猫では歯周病の頻度が高く発生します。今回は猫の歯周病について皆さんとシェアしたいと思います!
口腔内の細菌は、「グラム陽性通性嫌気性・好気性菌」という”善玉菌”とよく言われる菌たちと、「グラム陰性嫌気性菌」という”悪玉菌”が存在しています。
通常は、バランス的に善玉菌が多く存在するのですが、歯周病をはじめ何らかの炎症が起きている状態では悪玉菌の方が多く存在します。簡単に言うと、口腔内の菌バランスが崩れてしまうのです。
猫は、なんと…0歳でも歯石沈着率は20%以上、歯周病発生率は約60%!3才を過ぎると歯石沈着率、歯周病発生率は共に80%以上!という調査結果もあります。※1
また別の研究で獣医歯科専門医による753頭の猫の口腔内疾患を調査すると73%が歯肉炎、19%が歯周炎、67%が歯石付着、28%が歯の喪失、など・・かなり猫ちゃんで口腔内の病気があることがわかります。※3
加齢に伴って歯石の沈着率が高くなるとともに、それが原因で歯周病の発生率も高くなるのは犬と同じなのですが、実は、猫ちゃんは歯石の沈着が少なくても歯周病が発生する時期もあるのです。
そのため、猫ちゃんは家族になってすぐに”歯周病対策”をしっかりすることが大切です。
パパさん、ママさんができる対策として、いくつかあげられます。対策は基本犬と同じです。
1.自然清掃
食事はウェットフードよりドライフードが、ドライフードでも小粒より大粒だと沈着しにくいと言われています。※2
2.人工的清掃
いわゆる歯磨きです。しかし、猫は犬と異なり、歯磨きトレーニングが難しいため、その子の口周りを触らせてくれる子であればよい方法ですが、あまり無理矢理やるのはストレスにつながってしまいますね…。
3.その他
犬同様、口腔内の細菌バランスを整えるサプリメント、ハーブの配合されたサプリメント、抗菌作用のあるサプリメントなどがあります。猫ちゃんの飼い主さんはサプリメントを活用されているケースが多いと思います。ただ、なかなかタブレットタイプは食べてくれないことも多いので、粉末タイプや液体タイプを活用されている方が多いようです。
いずれも、その子の性格や歯の特性に合わせて、続けやすいものを選んであげるのが良いかと思います。
ヘルシアマーケットではいくつかのオーラルケアサプリメントを扱っています。
中でもこの粉末タイプは大人気です。
この粉末は無味無臭なので、敏感な猫ちゃんにも安心してあげられると評判で、2019年2月に出展した「ネコ市ネコ座2019」でも大好評でした!
猫ちゃんの歯周病対策をされていない方は、今日からぜひ考えてみてくださいね!
※1 網本昭輝:犬の歯石と歯周病。獣医畜産新報、48,734-739,1995
※2 Hennet,Servet E,Soulard Y,Biourge V:Effect of pellet Food size and Polyphosphates in dogs. J Vet Dent.24(4),236-239,2007
※3 Vehaert L.,Van Wetter C.:Survey of oral disease in cats in Flanders,Vlaams Diergeneeskundig Tijdschrift,73,331-341,2004
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